膀胱内結石手術を終えて約1週間の入院で昨日、退院しました。
術後報告の結果、結石と思われていたものは結石ではなかった。
なんと・・CTやレントゲンには映らない透過性のプラスチックでできた医療用の
クリップでした、
精嚢摘出の時に精嚢から精巣(睾丸)への細い管を結索するクリップが
膀胱に迷入したらしいです。この迷入という意味が入院中、医師に3度くらい説明を求めたが
聞いてもなんだか意味がわからなかった・・(自分はバカか??)
家に帰り摘出してもらってきたクリップを検索して調べて見たら下記のような
PDFが見つかった。なんとこのクリップではないか!(Hem-o-lok ®クリップ)
今回の手術の原因はわかりましたが、術後、尿道の管を外した日から。点滴ように
ポタポタと落ちていく尿漏れ・・やっと全摘後2年かけて治りかけた尿もれが
また再開しました。医師はまた骨盤底筋体操をやってくださいとか・・・
3ヶ月ぐらいで改善すると思うとおっしゃってましたが、
またこの暑さの中、150CCタイプの尿漏れパッドを1日中装着は厳しいです。
手術後の痛みはなかったです。
集中治療室の18時間は辛かった、喉の異常な乾き、頭痛・・発熱。
時間点滴や尿道管などがうっとおしかったですが
全摘と違って集中治療室出た後の3日間はのんびり過ごせて、よかったですが
尿漏れが振り出しに戻った感じだけが憂鬱でした。
http://www.uro.jp/chihoukai/pdf/309.pdf____から引用
15.腹腔鏡下前立腺全摘除術後尿道内に Hem-o-lok ®クリップ迷入を認めた 1 例 河田達志、能勢宏幸、大枝忠史(尾道市立市民)別宮謙介(岩国医療センター) 症例は 69 歳男性、前立腺癌 cT1cN0M0 の診断で腹腔鏡下前立腺全摘除術を施行した。 術後半年経過し肉眼的血尿の訴えを認めた。膀胱鏡では膀胱尿道吻合部 2 時方向より尿道 内に突出した白色の人工物を認め Hem-o-lok ®クリップ(以下クリップ)と考えられた。可動 性を認めず経尿道的摘出術を予定した。術中硬性鏡でクリップ埋没部を観察するもクリッ プ端は確認出来なかった。把持鉗子を用いて膀胱内に牽引すると、クリップの咬み合わせ が外れ、容易に摘出しえた。クリップ突出を認めた部位に明らかな穿孔は認めなかった。 本症例では術中左側神経温存の際、神経血管束をクリップを用いて処理していた。この クリップは非吸収性のポリマーを使用した X 線非透過性クリップで、ロッキング機構があ り外れにくい特徴を持ち、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術、腹腔鏡下前立腺全摘除 術の側頚処理、血管処理に用いられることがあるが、稀に膀胱内に迷入し、結石を形成し た報告やびらんを合併し吻合部狭窄をきたした報告がみられる。 上記合併症予防のためには尿道近傍の神経血管束を止血する際は出来る限りクリップ以 外の方法で止血することが望ましいと考える。
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